転職先にベンチャー企業を範囲に入れている方の中には、次のような不安を抱えている方は多いでしょうか。
- ベンチャー企業は会社経営の変動が激しそう…
- ベンチャー企業の労働環境が不安…
- ベンチャー企業の選び方がわからない
今回は様々な体験談や情報を元に、ベンチャー企業の転職に失敗しないための「5つの意識」を伝授します。
この記事を読めば、ベンチャー企業の転職で意識しておきたいことはもちろん、後悔しない転職をするための心構えを理解することで、転職活動を成功させるための一歩を踏み出すことができます。
意識しておきたい5つの視点をまとめていきます。ぜひ参考にしてみてください!

ベンチャー企業の転職に失敗しないための「5つの視点」
視点1:その企業の将来性はあるか

ベンチャー企業は基本的にはネームバリューがない状態からのスタートのため、資金繰りに大変苦労します。よほどうまくいかない限りは、常に倒産と隣り合わせといっても過言ではないでしょう。
しかし、求職者の立場では経営に関してよほど詳しくない限り、倒産リスクの低いベンチャー企業を見極めることは難しいでしょう。それでも、できることは少なからずあります。それは、「有名なVC(Venture Capital)出資を受けているかどうか」を確認することです。
VC(Venture Capital)とは
その企業が成長・拡大する過程で利益を得ることを目的として、主に新興企業やベンチャー企業に対する投資を行う資金のこと
出資を受けているということは、「投資する価値がある」と一定の評価をされているということとイコールになります。VCを行っている企業も様々ですので、より細かく確認する場合には、どのような方針で投資を行っているのかという観点から確認するのもよいでしょう。
兎にも角にも、投資対象となっているということは資金繰りに一定の安定感があると判断できる材料とあるので、指標として持っておくに越したことはありません。
視点2:求められているポジションに合致するか

ベンチャー企業では段階的に業務を学ぶ姿勢よりも、即戦力としてすぐに実務で実績を出すことを求められる傾向にあります。少数精鋭で動くことが多く、持ち合わせの知識以上の情報を吸収して自身で判断を下す場面も多くなります。
少しでも業務内容と自身のスキル・技量にずれがある状態で就職してしまった場合、それはそのまま「不足部分・欠点」となってしまいます。
企業としても、渇望していた増員メンバーをしかるべきポジションに据えたのに、想定より実績が上がらないとなるとさらなる増員やシステム増強などにリソース・資金を取られてしまい、経営に影響が出かねません。
お互いにWin-Winの内容で働けるように、条件や環境、スキルなどのすり合わせはより一層大事になってきます。
視点3:ベンチャー企業がどのステージにあるのか

「ベンチャー企業」と聞くと、下記のような捉え方をする人も少なくないのではないでしょうか

新しい技術やビジネスモデルを確立させようとしている「スタートアップ企業」のことでしょ?
その認識は少し当たっていて、少し間違っています。ベンチャー企業も、堅実に成果を出して成長してくもので、その規模・成長度合いで主に4つのステージが存在します。
ベンチャー企業の4つのステージ
第1段階:シードステージ
「シードステージ」は起業前の段階で、ビジネスモデルやコンセプトは決まっているものの、明確な製品・サービスにはなっていない状態です。
文字通りスタートメンバーとして参画し、各種企業の準備や手続きを行う段階といえるでしょう。主要メンバーとして経営に関わる重要なポジションとなる可能性が高いと認識してよいでしょう。
第2段階:アーリーステージ
「アーリーステージ」は起業直後の段階です。創業直後のため認知度・信用度が低く、売上・利益は少ない状態です。
資金繰りが厳しくリスクも高い状態であるため、社会的信用度を上げつつ、資金調達に奔走する必要があります。この段階で入社となった場合には喫緊の課題が山積しているため、それらを的確に、スピード感をもってさばいていくことを希望している可能性が高いと思われます。
第3段階:ミドルステージ
「ミドルステージ」は、事業が軌道に乗り始めて売上が急拡大し、利益が出始める段階です。売り上げの安定を目指して、追加の設備投資や人材確保を行う必要が出てくるため、資金も急拡大していく時期です。
この時期では、提供サービスをより回すためのスタッフ増員が多くなってきます。また、関係先が多くなるため、それらの人員を管理するためのマネージャー職の増員となることもあります。
これまでの経験を活かしつつ、業務やマネジメントを行う必要があるため、前職の経験を生かせる可能性が高まってきます。
第4段階:レイターステージ
「レイターステージ」は、ビジネスモデルや組織が確立し、経営が安定化する段階です。経営も安定し、社会的地位も一定の地位を築けているため、ここまでになると倒産や赤字のリスクはかなり低くなります。
ミドルステージから引き続きスタッフの入れ替えがありつつ、よりサービス提供の安定化を目指すための求人が多くなるため、形としては「ベンチャー企業」寄りというよりは一般企業への転職と内容が近くなる傾向になるといえます。
上記の通り、ステージごとに企業の状況と求める人物像が異なってくるはずですので、現在、企業がどのような状況下にあるのかという視点は持っておくべきでしょう。
視点4:企業の雰囲気・人間関係が合いそうか

ベンチャー企業はほとんどが少数精鋭で大きな壁に立ち向かっている仲間が集まっています。経営者のや首脳陣の方々との相性は想像以上に大事です。企業のビジョン(大目標)を達成するために意識をそろえる必要がありますが、少しでもベクトルに違いが出てきてしまうとどこかにほころびが生じてしまいます。
もし可能であれば、会社の見学を希望してみましょう。会話の飛び交う活気のある職場か、無理して活気づけているのか、雰囲気が肌で感じ取れます。
自身がその企業に身を置いたときに「やっていけそうか」という目線で考えることで、理想的な転職に近づくことが出来ます。
視点5:自身の中・長期目標は明確か

相手(企業)のことを理解することはもちろんですが、自分の将来のキャリアパスも明確にしておきましょう。
ベンチャー企業の最終目標は「株式公開」となることが多いですが、その中で自身の身の振る舞い方も確認する必要があります。求人として提示されたポジションだけで決めるのではなく、自身の将来性といった視点を持つことは大事です。
ベンチャー企業でのキャリアパスは下記のようなものが考えられます。
「立ち上げのフェーズに特化した業務内容が得意」というのも持ち味の一つです。そのような道が存在することを念頭に置きつつ、自身の将来も見据えていくことが大事となります。
様々なキャリアプランがあることも一つの魅力ではあります。大きな決断となるため、時間をかけて慎重に選択していけると良いでしょう。
まとめ:転職に失敗しないために多角的な視点でじっくり検討しよう!

ベンチャー企業への転職は、一般的な転職に比べて違いがいくつかあるため、その特殊な点にしっかり目を向けて検討するべきです。できるだけ一人では結論を出さず、近しい人や専門知識を持っている人の声も聴くことをお勧めします。
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